こんにちは。
今回は海外事業部の仕事内容について書きたいと思います。
私は日本の機械メーカーの海外事業部で仕事をしていました。
日本で作った機械を海外に販売するのが仕事です。
海外事業部と名前の付くところは大まかな仕事の流れに違いはありません。
そこで海外事業部はどんなことをしていているのかお話していきます。
もくじ
海外事業部の仕事内容とは?
私が働いていた海外事業部は私と上司の2名だけでした。
担当エリアは中国と東南アジアです。
日本以外すべての担当なのですが、実質頻繁に取引があるのが中国とタイでした。
取り扱っている機械は主に工場で使われる大型食品用のフライヤーなどです。
ヨーロッパやアメリカに機械を輸出する場合は細かい規制が大変多いため取引はほとんどありませんでした。
中国やタイには日本の食品メーカーもたくさん進出しています。
現地の安い人件費で生産した物を日本に輸出するんですね。
私たちの会社もそんな日本の食品メーカーを複数顧客に持っていましたから結果的に東南アジアや中国での顧客が増えていきました。
現地販売代理店のサポート
私の会社はタイと中国に販売代理店がありました。
私のメインの仕事はそんな販売代理店のサポートをすることです。
詳しくは
・見積もり作成
・商談のアドバイス
・機械故障対応
現地の販売代理店でできることは限られています。
どうしても日本側よりも情報や技術が不足していますからその都度代理店から連絡をもらい必要な情報を送る必要があります。
・部品が壊れたから見積もりが欲しい
・客が新しい商品を作りたいようなんだけど対応できる機械はあるか?
・機械が故障して対処方法を教えてほしい
海外駐在員事務所が無い場合は現地に協力企業がある場合がほとんどです。
現地の協力企業をサポートして売上を増やしていくのが海外事業部のメインの仕事になります。
書類作成業務
海外に物を送るときは色々な書類が必要になります。
小さいものだとインボイスだけで済むのですが、大きい物になると大変です。
船の予約をしたりコンテナのサイズを決めたり。
また海外の場合は支払いの契約もしっかりしておかないと危ないです。
私たちが採用していたのがLC取引と言われるもので比較的スムーズに代金回収が行えます。
ただしLC取引には作成しないといけない書類がたくさんあります。
これらのものは一般的に貿易書類と言われておりたくさんの書籍もありますので詳細は確認してみてください。
また実際の船の予約などは通関業者が代行してくれるのでそんな通関業者とやりとりをしながら進めていきます。
海外事業部では契約書の確認や貿易書類の作成も重要な仕事になります。
また各国独自の輸入規制があります。
例えば○○国は高効率モーターが取り付けられた機械でないとダメなどなど。。
各国の規制に対応した仕様書を作成して日本の生産工場に連絡する必要があります。
海外事業部では書類作成などの事務処理が多いですね。
現地納品立ち合い
現地工場に機械の納品に立ち会って正常に機械が動くか動作確認をします。
これは納品機械のサイズや金額によるのですが、日本の工場からも数名ヘルプで一緒に来てもらっていました。
機械は工場に納品してスイッチを入れるだけでは満足に動きません。
必ず微調整が発生するので、その対応をする必要があります。
機械を納品して顧客の思う通りの生産物ができてはじめて納品完了になりますから、ここが一番重要な工程になります。
海外事業部に入ると頻繁に海外出張できるの?
私の場合は2ヶ月に1回のペースでタイやその他の東南アジアに出張していました。
中国には半年に1回ぐらいのペースです。
海外出張の頻度は会社によってバラバラだと思います。
海外出張がほとんどない会社もあると思います。
もしアナタが海外に行きたくて海外事業部を希望しているのであれば事前に海外出張の頻度を確認するのをおススメします。
海外出張すると飛行機代やホテル代など経費がたくさん必要になります。
景気が悪くなると企業は海外出張を控えさせる傾向になります。
海外事業部に英語は必要?
時差の問題もあるので海外とのやり取りのほとんどはメールになります。
なので英語を使って最低限のメールが打てれば大丈夫だと思います。
あとは出張で現地に行ったときに最低限のコミュニケーションが出来れば問題ありません。
TOEICで言うと500点以上あれば何とかなると思います。
海外事業部に入るとお得な事
飛行機のマイルが貯まる
海外事業部での出張は海外になるので飛行機のマイルが結構たまります。
私は貯まったポイントで嫁の実家にルンバを送りました笑
貯まったマイルでエコノミーからビジネスクラスにランクアップさせることもできます。
1ヶ月で複数回海外へ行く機会がある場合はマイルだけでかなりの額になると思います。
海外出張手当が出る
私の会社では国内出張でも手当が出るのですが海外出張の場合は手当が増額されていました。
経費は別で清算できるので海外に行く日数が多いほど手当分のお金が増えていきました。
上司の監視の目が無いから自由
最初は上司と一緒に海外出張に行っていましたが、数カ月すると自分一人で行くようになりました。
別にサボるわけではありませんが、誰にも監視されていないので自由な気分を味わうことができます。
一日の予定が早く終わればその後何をしようが自由です。
まとめ
どうでしたか?
海外事業部時代の仕事を思い出しながら書いてみました。
会社によって多少の違いはあると思いますがやり取りの流れはどこの会社も変わらないと思います。
もし海外事業部に興味があれば貿易用語の勉強をしてみるのも面白いかもしれません。
このチャンネルで貿易書類やコンテナなど詳しく説明されていますので参考にしてみてはいかがでしょうか?
では。