新卒で海外就職はやめとけ

こんにちは。

現在就職活動をしている大学生の中には将来、海外就職を希望している方もいると思います。

 

できれば新卒でいきなり海外就職できれば最高ですよね。

でもそんなことってできるの?

 

今回は新卒で海外就職を考えている方にアドバイスをしたいと思います。

私はタイに駐在員として勤務したあと現在アメリカの企業で働いています。

 

私の個人的な意見ですが、

結論から言うと

 

「新卒で海外就職はおススメしません」

 

これからなぜ新卒で海外就職はおススメできないかを説明していきます。

 

新卒で海外就職をおススメしない理由

もちろんこれには例外があります。

たとえば東大にはグーグルから新卒へのヘッドハンティングがあると聞いたことがあります。

 

東大出身の優秀なプログラマーがグーグルから高額の年収を提示されるそうです。

このようにすでに自分が何か特別なスキルを持っておりそれが評価されヘッドハントされれば新卒からでも好待遇が待っています。

 

でもこれは超例外です。。

私のように特別なスキルや学歴も無い凡人が新卒で海外就職が厳しい理由を説明します。

安い給料でこき使われる

私の経験を話ます。

私が前職で働いていたアメリカの会社に日本から一人、日本の大学を卒業して間もない男の子が入社してきました。

 

彼は4年生の大学を卒業後、海外就職を夢みてインターンとして私が働いていた会社に来たのです。

彼は性格も素晴らしく若くて元気があってまさに好青年でした。

 

しかしそんな彼を待っていたのは過酷な現実でした。

私が住んでいるニューヨークには最低賃金があります。

 

ひと昔前だと時給10ドルで最近は15ドルまで引き上げられました。

現地で人を雇うと必ず最低賃金を守らなければいけません。

 

しかし彼がもらっていた給料は最低賃金以下です。。

しかもインターンなのでビザの費用や引っ越し費用もすべて自己負担。

 

インターンは働きながら現地の事を学ぶのが本来の目的です。

仕事の中身もある程度事前に決められています。

 

彼が思い描いていた仕事は営業です。

彼のインターンは1年間でした。

 

その1年間彼はずっと会社の倉庫で荷物の整理をしていました。

そんな彼は会社に強い不満を持っていましたね。。。当然ですよね。。舐めてますよね。。

 

会社側からすると若くて元気な労働力が低価格で手に入るってことです。

もちろん例外もありますが、ほとんどそんな感じです。

 

しかも新卒だとまだ社会人の経験も無いので騙しやすいんです。

そんなブラックな事をしている会社には現地採用をしても良い人材は集まりません。

 

だからまた日本にインターンの募集をするんです。

そして新たな犠牲者が生まれる。。この悪循環です。

選べる仕事が限られる

日本で新卒として就活をすると選択肢がめちゃくちゃありますよね。

私も○○ドームなんかに就活イベントに何度も行きました。

 

各ブースで色々な会社が自分の会社の業務内容を丁寧に説明してくれますよね。

業界のトップ企業に入るのは難しいかもしれませんが、自分が希望した業界のどこかの会社には入れますよね。

 

でも海外だと仕事の選択肢がめちゃくちゃ限られてきます。

どこで働くかも大切ですが、何をするかも重要です。

 

海外で高度なスキルを要求されない職種が

レストランスタッフ、観光案内、現地フリーペーパー編集、駐在員への物件紹介業etc。。

 

日本で仕事を選ぶよりも圧倒的に限られてきます。

新卒で日本で就活を経験した方が自分が本当に働きたい業界も明確になると思います。

 

海外で働くことに重きを置きすぎて最初から業界の選択肢を狭めてしまうのはもったいないです。

日本なら新卒を育てるという習慣があります。

 

しかし海外で求められるのは即戦力です。

しかも現地企業からみると未経験で外国人の私たちをビザまで用意して雇う理由はありません。

 

年齢が若いとビザが取りにくい

ビザの種類や取得条件は国でそれぞれ違いますが労働ビザを取る場合は

4年制大学卒業一定の職務経験が必要になっていくる場合が多いです。

新卒の場合職務経験がありませんからビザの取得が厳しいんです。

新卒で日本の会社に就職して海外就職のためスキルを身につけよう

私はまず新卒で日本の会社に就職してその会社でしっかりとしたスキルを身に付けることが大切だと思います。

例えば日本の機械メーカーに就職したとします。

 

その会社から駐在員として海外を目指すのもいいですが、そこで得たスキルは同じ業界で使えます。

もしそのスキルが海外で必要とされていれば海外の現地企業へ転職も可能です。

 

20代前半で重要なことは自分が一生勝負していく業界を決めることです。

そして海外就職しやすい業界とはつまりこれから世界中で伸びていく技術を作っていく業界のことです。

 

一例をあげると、IT、電気自動車、宇宙関連、環境エネルギーなどなど。

 

日本でこれらの最先端のスキルを学ぶ⇒海外で必要とされる⇒海外転職で年収をさらにあげる

 

これから伸びていく業界は考えればまだまだたくさんありますよね。

新卒からの20代は業界を絞って海外で必要とされるスキル磨きに徹するのがおススメです。

 

急がば回れです。

まとめ

私の新卒時の会社選びは「何となく楽しそうな会社だな。。」そんな理由です。

化粧品の通販会社でしたが特にその業界の未来のことなんて一ミリも考えていませんでした。

 

今もその会社は存在して元気でやっているみたいですが、もっと長い目で見たときにはどうでしょうか?

日本の人口が減っていくなかで化粧品を使う人も自然と減っていきますよね。

 

しかも通信販売はどんどんオンラインに置き換わっています。

どう考えてもこれから右肩上がりで伸びていくとは思えません。

 

だから30代の時に大きくキャリアチャレンジする必要がありました。

新卒で海外就職をしようという意気込みは素晴らしく尊敬できるものだと思います。

 

だからこそ私はそんな志の高いアナタがいいカモになってほしくありません。

海外就職を見据えた日本でのスキルの土台作りをおススメします。

これから世界中で何が普及していくだろう?

そんなことを考えるとワクワクしますよね。

将来、世界で通用するスキルの土台を学べはアナタだけの海外就職方法が見つかるはずです。

では。